生と死が繰り返される森の中では、人の死もOne of them 。

循環葬

M.H様 ご契約プラン:
循環葬(生前契約/ご夫妻、お母様)、墓じまい受入(お父様)

お墓探しを始めた〝きっかけ〟を教えてください。

M.H様 :
お寺の行事、お彼岸のお墓まいり、お盆とお正月はお坊さんを呼んで法要。私にとってこういう行事は当たり前でしたが、「独立した子ども達に、これを引き継ぐのはどうなのか」と思い始めていました。ですけど、なかなか行動には移せなかった。そんな時、母が「あなたいつまでこのままにしとくの?どうにかしないといけないでしょ」と言われたんです。それ以降、妻と「海洋散骨にするなら北海道がいいよね」など軽く話をするようになりました。

循環葬との出会いは?

M.H様 :
「森の中にね、遺骨を埋めるっていうお墓をTVで観たよ」と妻から聞きました。私はすぐにWEB検索するタイプではないのですが、その時は、なぜかすぐに検索をしたんです。そしたら循環葬に辿り着いて。オンライン相談もできると書いてあったので、ものは試しで一度話を聞いてみることにしたんです。普段の私だったら、こんなすぐに行動しないんですけどね。なぜかこの時は、自然と体が動いていました。今でもよく覚えているのですが、妻がオンライン相談が終わった時に「私はこういう形がいいと思ってる。死んだ後、環境に貢献できるっていいと思う」と言ったんです。確かにそうだなと、私も共感しました。

見学した時、どう思われましたか?

M.H様 :
オンライン相談には、妻と母と3人で参加したのですが、その時から妻と母親はとても気に入っていたと思います。「現地見学に行ってみるけど大丈夫?」と聞いたら、二人とも「行く行く」と乗り気でしたね。見学する前から、ほぼここに決まりかなと思って、申し込みに必要なものをスタッフの方に聞いていました。見学の時、「あぁ、森の香りだ」と思って、見学後すぐに申し込みました。私自身、ここまで行動が早かったのは、やっぱり心の底で「どうしよう」と不安に思っていたんだと思います。

元々自然はお好きだったのですか?

M.H様 :
大学時代にバックパックを背負って、よく旅行していました。山道をひたすら歩き続けることがあったり、北海道を2〜3週間かけて歩いた経験もあります。その時に、森の香りを覚えました。吹雪とか雨とか自然の影響で急に予定が変更になることも多かったですが、それはそれで楽しかったですね。妻と母は、日常的に自然に触れるタイプではないのですが「せめて最後くらい自然に」という思いがあったのかな。

 

樹木葬ではなく、なぜ循環葬にされたのですか?

M.H様 :
樹木葬についてある程度調べていたのですが「これまでの霊園と変わらないなぁ」と。何か形が残っていると、子ども達がまたそこに行かなければいけないし、子どもたちの負担を軽くしたいと思っていました。私は、立派なお墓があるから、きちんと供養しているっていうのは違うと思っていて。循環葬のWEBサイトにある能勢妙見山の副住職のメッセージにあったように、私も供養は形式じゃないと思っています。〝心の持ち方〟だよねと。仏壇に手を合わせていない時でも、ふとした時に亡くなった父の言葉を思い出したりしますよ。

そのようなお考えになったのはいつ頃からですか?

M.H様 :
年を重ねていくうちに自然と、ですかね。見かけじゃなく中身や本質が大事ということが、わかってきたのかな。同級生がどうとか、職場でどう思われるとか、そんなのは別にどうでもいい。〝自分の心〟をきちんと持っておく、それが大事だなぁと。

実際に、お父様を循環葬で埋葬された時のお気持ちは?

M.H様 :
薄暗いお墓の中でたった一人じゃなく、虫とか鹿とか色んな動物がいる森に中に入れて、父も喜んでいるだろうと思いました。死ぬ間際の動物は、茂みに入って静かに死ぬってよく言いますが、人間もそうするのが自然だと私は思うんです。生と死が繰り返される森の中では、人の死もOne of themですよね。

これから、楽しみにしていることは?

M.H様 :
子ども達が独立して家を離れる時、紙に書いて渡した言葉があります。「心が変われば態度が変わる。態度が変われば行動が変わる。行動が変われば習慣が変わる。習慣が変われば人格が変わる。人格が変われば運命が変わる。運命が変われば人生が変わる。」これは、野球界の名監督・野村克也さんの言葉なのですが、この言葉をこの歳になって実感しています。数年前、生活習慣病と診断されて「これは生活を何か変えなければいけない」と思ってウォーキングを始めたんです。まずは短距離、次はいつもの一駅手前で降りて歩いたり。徐々に距離を伸ばして、いつの間にかジョギングに。今では生活習慣病も克服し、毎日走っています。大きなことではなく、目の前にあることを少しだけ変えて続ければ、どんな年齢でも変われる。ジョギングの時間は、一人で自分自身のことを見つめる時間でもあるので、これから自分がどうありたいのか、ゆっくり考え行動していこうと思います。