母の想いがつないだ、家族が最期に集う場所
K.Iさま ご契約プラン:循環葬 and ペット(生前契約/ご本人)、循環葬(死後契約/お母さま)
M.Yさま ご契約プラン:循環葬
お墓探しを始めた〝きっかけ〟を教えてください。
- K.Iさま :
- 母が自分の最期と向き合い、循環葬にするからと、私たちに伝えてくれたことでした。身近な人が亡くなる経験は初めてで、それに伴い、私自身の最期も考えるようになりました。
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- 母のがんが発覚したのは、今から5〜6年前のこと。一度手術をしたのですが、その後再発し、母は「もう治療はしない」と決めていました。そこから自分で色々と調べ始め、「お墓に入るのは違う気がする」と思うようになったようです。
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- 沖縄が好きなのもあって、当初は「海に撒いてほしい」と話していましたが、最終的に循環葬を選びました。

お母さまは、なぜ循環葬を選択されたのですか?
- M.Yさま :
- 自分の死が目前に迫り、「お墓があることで、残される娘たちに管理し続ける負担をかけてしまうのではないか」という違和感があったようです。
- K.Iさま :
- 私たちが幼い頃から、父方のお墓参りに月に一度行くのが、家族の恒例行事。その発案はすべて母でした。自分がその役割を担ってきたからこそ、私たち娘に同じ負担をかけたくないと考えたのかもしれません。
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- もう一つ、「ペットと一緒に眠れる」点も循環葬に惹かれたみたいです 。母が昔飼っていた犬にそっくりな犬を私が迎え入れていて、その犬を母はかわいがっていました。この子とも一緒に入るならここだねって。

お母さまのご決断に、ご家族の皆さまはどのような反応をされたのでしょうか?
- K.Iさま :
- 父は「亡くなったらお墓に入るもの」という考えでしたから、母の意思を聞いたときは「え?」という反応でしたが、私たちとしては反対する理由はありませんでした。
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- 元々、母は自分のことは自分で決めるタイプでしたから、母が決めたのならそうしようと、意思を継ぎました。

お二人は、お母さまの契約のために、見学にいらっしゃいました。その際、お二人とも循環葬の契約を決められています。そのときのお気持ちを伺えますか?
- K.Iさま :
- 見学に訪れた際、「ここだったらいいな」と、直感的に思いました。
- M.Yさま :
- 「最期は、みんなで森に集まろう」という気持ちで、女子会のような感覚に近いかもしれません。
- K.Iさま :
- 契約を決めたのは、半分は勢いもありますが、それでも「ここなら」と思えたのは、ここが山であり、歴史あるお寺が関わっていることが安心材料でした。
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- お墓は、将来どうなるかわからない場所よりも、長く守られている場所であることも大切なことだと考えていたので。また、自然に還ることができる考え方も、亡くなった後の選択肢の一つとしていいと感じています。

これからご自身の最期を考える方へメッセージをお願いします。
- K.Iさま :
- 自分に子どもがいると、「この子に何かあったらどうしよう」と、自分のことはつい後回しにしてしまいます。今回、自身の循環葬の契約も済ませたことで「いつ亡くなっても大丈夫」と気持ちが軽くなりましたね。
- M.Yさま :
- これまでは、死について深く考えることはありませんでしたが、母の死を経験し、自分にもいつか必ず訪れる現実として捉えるようになりました。
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- 特に「命には上限がある」ことを痛感し、「自分の人生を生きよう」と思うようになりました。興味があったことに挑戦するなど、新しいことを始めるきっかけになっています。
