「やっと見つかった」安心感。人も猫も、家族一緒に眠る

Hさま ご契約プラン:循環葬 and ペット(生前契約 / ご自身と夫と愛猫たち)

お墓探しを始めた〝きっかけ〟を教えてください。

妻 :
私が難病を抱えていることもあり、夫よりも先に旅立つ可能性が高いんです。だからこそ、私が亡くなってお骨を納める際は、うちの子(亡くなった愛猫)の骨も一緒に混ぜて埋葬してほしいと、ずっと言い続けていたんです。
夫 :
大切な家族である猫たちとも一緒にいたいという強い希望は、ずっとありました。本来は、僕が長男なので実家のお墓に入るのですが、そこはカトリックのお墓。僕も妻もカトリック教徒ではないため、そこに入ることはできないんです。

なぜ、循環葬® RETURN TO NATUREを選択されたのですか?

夫 :
たまたま、朝の生活情報番組で循環葬を目にし、妻に話したら「すぐ見に行こう」となりました。時々、樹木葬について話していたんです。
妻 :
でも、樹木葬はペットと一緒に入れると謳っている場所でも、実際にはお墓が別々なことも。大きな敷地の中では一緒というだけで、私たちが望む家族一緒の状態ではありませんでした。
夫 :
また、僕たちは無神論者ではないのですが無宗教のため、亡くなるときだけ宗教のお世話になるのはどうなのだろうか……と考えてもいました。
循環葬は、お寺の敷地の森ではあるものの、基本的には宗教からは少し離れた形で自然に還ることができます。何よりも、大切な家族である猫たちと、文字通り「一緒」になれる点が決め手となりました。

見学された時、どんな印象を持たれましたか?

妻 :
見学後の帰り道で「よかったね」と話していました。ちょうどその頃、テレビで「木は死にながら生きている」という言葉を耳にしていて、それが印象に残っていたんです。木は、私たちと違って何千年も生きているものがありますよね。
夫 :
命としては機能していなくても、固くなった部分の存在が木を支え、高く育つようです。
妻 :
この森には、たくさんの木があるでしょう。ここに私たちも入ることで、そばにいるみんなに助けてもらえるだろうという安らぎを感じました。

循環葬を契約されて、どのようなお気持ちになりましたか?

妻 :
「やっと見つかった」という安心感です。初めてここを訪れてから契約するまで、迷う期間はほとんどありませんでした。「もうここに決めよう」という気持ちで固まっていました。
夫 :
妻は「絶対買う」って言ってましたから。私ももちろん(一緒に契約し)、家族一緒にっていうところが一番大事です。

これから、楽しみにされていることはありますか?

妻 :
元気になったら、彼と一緒に旅行がしたいです。ラスベガスへ、ショーをまた観に行きたい。
夫 :
2人でやりたいことをできる環境をつくっていきたいですね。仕事を頑張って、お金も稼ぎ、幸せになれたらいい。自分が喜ぶことじゃなくて、誰かに喜んでもらうのが一番幸せだって言いますよね。

お話を聞いていると、お二人は家族一緒に過ごす時間をとても大切にされていることが伝わってきます。

夫 :
実は、僕たちは高校生のときに付き合っていて、20歳のときに別れたんです。
34年間それぞれの道を歩んでいて、連絡はまったく取っていなかったのですが、突然彼女が僕の夢に出てきたんです。それから「探さないと!」と思ってFacebookで彼女を見つけ、連絡したんです。
妻 :
彼から連絡があって再会するとき、私が住んでいるマンションに迎えに来てくれたんですけど、彼と会った瞬間、名前を呼んでハグしました。
夫 :
すごいでしょ(笑)。年齢を重ねたのもあるんでしょうね。若かった頃とは違って、相手がよければ、それが自分にとって一番いいことと思えるようになったんです。
妻 :
今、すごく幸せなんです。私は病気があって毎日が単調でも、日々を過ごせること自体が幸せでありがたいなって。
夫から「帰るよ」と電話が入ると、この子たち(愛猫たち)に「パパが帰ってくるよ」と伝えるんです。すると夫が帰宅したとき、それぞれの子たちが走って降りてくる。この子たちは夫に抱っこされると、なんともいえない、いい顔をするんです。その姿を見るのも、夫のうれしそうな表情を見るのも、すごくうれしい。

これからご自身の最期を考える方へメッセージをお願いします。

夫 :
以前、東大で科学技術を学び、原子力工学で博士号を取得した人の書いた『死は存在しない』という本を読みました。その本によると、最先端量子科学の分野では、宇宙のすべての情報が波動として記録される場所があり、死は存在しないという仮説があるそうです。
僕自身も、自分の身体は何かの借り物であり、亡くなったら万物を司るような「どこか」へ還っていくものだと考えてきました。循環葬は、そうした何者でもない者へ戻っていけるのではないでしょうか。
妻 :
そういう場所は探してもなかなかないと思うんです。また来たいと思える場所で、自然に還れる。理想的な形で家族みんなが一緒に眠れることが、素晴らしいなって思います。