私たちについて

人生は選択の連続。子どもから大人になるにつれ自分で選択することが増え、時には思い悩みながらも、それぞれが自分らしい選択を繰り返しています。そんな人生の、最後の選択となるのが「終わり方をどうするか」という問い。誰もがいつかは向き合うことになります。もしその時、自分らしい答えに出会えなかったら。不安を抱えたまま、終末期を迎えることになったら。私たちは、そんな未来を迎えないために、新たなエンディングの選択肢をお届けしています。

私が生まれたのは、都市部から少し離れた郊外の新興住宅街。日常的に大自然が身近にあった訳ではないのですが、車を少し走らせれば豊かな自然の中に身を置くことができました。大人になってからも、自然に立ち返るひとときは、心がニュートラルになる私の大切な時間となっていました。「いつか森で暮らせたら」そんな想いを巡らせていた時、両親がお墓の引越しをすると連絡がありました。長方形の大きな墓石を建てるお墓、納骨堂、樹木葬...様々なお墓を見た母がぽろりと呟いた言葉が、循環葬RETURN TO NATUREのはじまりです。

「木が枯れるように、自然に死ねたらいいのに」

人も自然の一部であり、木や動物たちと同じように自然に還ることができたら。私も強く共感しました。生きている時と同じように、自分らしい眠り方を選べるようにしたい。前例や慣習にとらわれず、自然回帰を実現する新しいお墓の選択肢を作ろうと思いました。
循環葬RETURN TO NATUREを選んでくださった方から、こんな言葉をもらったことがあります。「心さえあれば、どこにいても同じ」 眠りにつく前や、ある物に触れた時、映画やドラマを観ている時、ふと故人を思い出す。なにか形として残さなくても、どこかに行かなくても、誰かの心の中に残っている。私たちは故人を思い出すことも、おまいりのひとつだと考えています。なにも残さず、最後は全ての源となる地球にお返しする。与えてくれた人に返すのではなく、地球にペイフォワード（恩送り）する。人生という限られた時間を越える循環葬RETURN TO NATUREを通して、次世代に豊かな自然を残していきたいと思っています。

代表取締役

小池 友紀