VOICE ~循環葬ご契約者様の声~ Vol.6 -墓石がなくても〝心〟があれば
墓石がなくても〝心〟があれば
K.G様 ご契約プラン:合葬(生前契約 / ご自身)
Q:お墓探しの〝きっかけ〟を教えてください。
(K.G様)最後まで自分のことはできる限り自分でしたいと思っていて「ぼちぼち自分の逝く先を決めないとなぁ」と、10年くらい前から考えていましたね。田舎の荒廃していく墓や、水害で墓石が流れる様子などを見ていたので、最近よく耳にする樹木葬とかいいなぁと思っていたり。
Q:なぜ循環葬を選択されたのですか?
(K.G様)あるTV番組で循環葬を特集していて、チラシを配っている社長さんに対して私くらいの年齢の人が「先祖の墓を守らないといかんから、、」と言っている人がいたんです。その時に「墓がなくても〝心があれば〟同じやのになぁ」と思って、娘に「ここに行きたい」と伝えたんです。
(娘様)循環葬の特集を見てから父は、会う度に「早く行きたい」「早く連れていってくれ」と言っていましたね。
Q:見学の時の印象は?
(K.G様)森の中で間伐が行き届いてない場所があったので、「このあたりはどうするの?」とスタッフさんに質問したんです。質問に対する答えを聞いていると、「あぁ、この森がもっと良くなっていくんだなぁ」と思うことができた。仕事で環境問題に取り組んでいたこともあって、「人間が生きてること自体が公害」という考えもあったりするんだけど、人間も自然のひとつで生きてるんだから仕方ない。だからこそ、最後は自然に還って地球の役に立つっていうのは面白いと思ったね。
(娘様)私も素直に「いいなぁ」と思いました。母方の墓じまいの時や、夫の両親が亡くなった時など、大変な経験をしたんです。お坊さんに墓じまいを伝えるのも言いづらかったり、手続きも多いし、複雑な問題もいっぱいあって。墓石を建てると、私と同じ経験を娘やその下の世代にさせることになりますよね。あと、普段生活している中で、環境問題になかなか取り組めていない自分がいるので、人生の最後に協力できるのもいいなぁって。
Q:新しい形を選ぶことに抵抗はありませんでしたか?
(K.G様)今ある現状を、少しでも良くするにはどうしたらいいか、仕事でもいつもそれを考えていました。良い方向に進むなら、私は新しいことも積極的に取り入れてきた。「現状維持は右肩下がり」って言うじゃないですか。私は毎日料理するんだけど、料理も同じ。同じものを作っても、ちょこっと味付けを変えるとさらに美味しくなったりね。
Q:ご親族の反応について教えてください。
(娘さん)父の自由ですから。私たちは父の選択に対して、反対はしません。私も、娘には「循環葬がいい」と伝えました。娘はまだ実感がなさそうでしたけど(笑) 私だっていつ亡くなるかわからないですしね。あと、「妻は夫のお墓に入らないといけない」という慣習について「それってどうなの?」と前から思っていて。みんなに選択の自由があった方がいいですよね。「別の墓に入りたいけど、夫に言いにくい」とおっしゃる方もおられますけど、自分がどう思ってるのか、なぜそうしたいのか、ちゃんと説明できないと自由は獲得できないですよね。
(K.G様)行き着くとこはコミュニケーション。ちゃんと心を開き合って話をすれば、反対なんてないんじゃないかな。死んでから、子どもや孫に迷惑かけるようなことはしたくなかった。循環葬は生きてる人の楽しみの時間を減らさない「負担にならない選択」ですからね。私が死んでからは「あぁ、あそこにおるんやな」くらいの気持ちでいてほしい。私が死んで悲しい思いをするんじゃなくて、生きてるうちに一緒に楽しくやろうよ、とね。
Q:フォレストメイト(ご契約者様)になって、何か変化はありましたか?
(K.G様)毎日散歩する時に、この辺りが遠くに見えるんですよ。その時に「あぁ、あそこにいくんやな」と思い出してます。実は、循環葬のことは色んな人に話をしているんですよ。「こんな新しい墓があるんやで」って。「K.Gさんは、いくつになっても好奇心旺盛ですね」って言われてます(笑)